いやはや。
先日、母の職場の壁裏(10cmほどの隙間)から子猫が発見されました。2~3日鳴き声がしていて、壁に穴を開けて救出したのだそうです。
生後間もない子猫。
その子はすぐに里親さんが見つかり、無事に引き取られていきました。
が、一昨日、さらにその壁裏から4匹の子猫が出てきたのです。
親猫が横からも上からも入れない隙間です。
親猫に返そうとしたのですが、人通りが多くて返せません。人通りのないところはカラスだらけ・・・・。職場の方々でどうするか話し合い、とりあえず急を要するので里親さんを探しました。4匹のうちの2匹は里親さんが見つかり、すぐに病院に連れて行ってもらって、無事でした。
が、残りが2匹・・・・。
私はもちろんその職場の人間ではないのですが、気になって気になって一日中母と電話でやりとりをしていました。
母の職場は食品を扱う会社。
やがて本社の人が聞きつけて、すぐに保健所か愛護協会に連れて行けといわれてしまったそうです。どうしても見つからない飼い主。時間ばかりが過ぎていきます。
それを聞いた私は、今思うと本当に無責任なのですが、
「助けておいて保健所なんて信じられない。だったら里親が見つかるまで我が家で預かるべきだ!」
と主張しました。
我が家にはすでにじゅう(猫)がいます。
じゅうは神経質。窓の外の猫にもおびえてしまう甘えん坊です。
子猫がやってくるのが、じゅうにとってストレスになることは分かっているので、飼うことはできません。けれど、その日のうちに保健所に連れて行かれるのならば、せめて1日でも長く、里親さん探しの猶予がほしい、と思いました。
母が、泣きながら子猫ちゃん2匹を連れてきました。
じゅうに気づかれないよう、ダンボールに入れて、ものすごい勢いで私の部屋へ。
じゅうは2階には上がってきません。でも声に反応するかも・・・・。どきどきでしたが、幸い声は届いてないようす。・・・・分かりません。猫には聞こえているかもしれません。
その小さな子猫2匹を預かってしまった私は、実は、「我が家で一時預かろう」と言ってしまった自分を猛烈に責めました。
命を預かるって、そんなに簡単なことじゃないんです・・・・。
そして、すでにいる命(じゅう)を守ることも、命を助けてくれる方を探すことも、まったくもって簡単なことじゃないんです。
ただ、1日でも猶予が欲しかった。
方々に電話しましたが里親さんは見つからず、私はさらに自分を責めました。私、命を甘く見ていた。すごくひどいことをしているんじゃないか、って。
子猫たちは何もしらずにキューキュー泣いています。
ミルクをあげるのも一苦労。
そして、2階から、じゅうのいる1階に降りるときは、服を全部着替え、シャワーを浴びました。毎回毎回。
深夜までお友達を巻き込んで探しましたが見つかりません。
ネットでの募集も考えたのですが、「里親詐欺」というのがあると知り、躊躇してしまいました。できれば、時間がまだあるのならば、知り合いの人にお願いしたい、って。
こんなときに自分のことを、って思いますが、目眩と吐き気がひどくなってきました。動悸もする。どうしようどうしようとひどい落ち込みがやってきました。お薬を飲みました。もうダメかも、私は本当にダメだ、って。もう何もかもダメだ・・・・・。
結局、夕食を一口も食べられないまま、子猫たちを見て眠らずに朝を迎えました。
そのままやっぱり食欲がまったくなく、食べようとも思えず、子猫たちの世話。動物病院に電話をして子猫の状態を話すと、とりあえず今の時点では連れてこなくても大丈夫とのこと。それから、張り紙をしたり、自治団体に連絡したりしました。
ただ、やはり食べず眠らずは辛かった。
どんどんマイナス思考がひどくなっていきます。
子猫のことだけではなく、人間関係や、ほか色々なことが、全部うまくいっていないんじゃないか、と思えてきました。この期に及んで一体全体何を考えているんだ、私は。必死で生きている小さな命を見ているだけで、胸が苦しくなってくるのです。
だけどこの子たちを預かる、里親を必ず探す、と言ったのは私。今私ががんばらないと、この子たちは行く場所がなくなってしまう。じゅうだって、どんどんストレスがたまってしまう。しっかりしなくては、と思いながら電話をかけまくりました。
昼ごろ、子猫たちはあまり飲まなかったミルクをごくごく飲み始めました。今までは哺乳瓶の口の部分が小さすぎたみたいで、ちょきんと切ったのです。飲んでくれてホッとしたり、「こんなに飲んで大丈夫なのか?!」と心配したり。
そのうち、子猫たちの様子が変わってきました。
なんだか・・・・ちょっと前までは私を見たりしなかったのに、じーっと見てる。
部屋に入るとすぐに見つけて、ヨチヨチかけよってきて、私によじ登る。
2匹で私に登り、そのままクークー眠ったりします。
午後になって、いもーとから電話が。
見つかりました!!
里親さんが!!!!
ばんばんざいです。
いもーとの知り合いの方で、昨年愛猫を亡くしてしまい、2匹一緒にぜひ迎え入れたいとのこと。はあああああ・・・・・。
ようやく食欲が出てきた私。約1日ぶりに食べ物を口にしました。
そうして、安心したあまり、子猫たちと2階で一緒にぐーすか眠ってしまいました。
*****
そんな1日半でした。
この1日半に、一体全体何人のお友達を巻き込み、騒がせてしまったことでしょう。ごめんなさい。本当にごめんなさい。みなさんに御礼の電話をしました。お忙しいところ、私の電話攻撃にうんざりされた方もいると思います・・・・ごめんなさい。
*****
命について、考えました。責任についても、考えました。
今回は幸い里親さんが見つかったものの、もし見つからなかったら私はどうしたのだろう、って。自分の非力さと、感情論だけでは語れないさまざまなこと、考えの甘さを思い知りました。
今、子猫たちは2階でくーくー眠っています。たくさんミルクを飲んだので、すっかり満足の御様子。
じゅうも、私の隣でエサをばくばく食べています。